天皇家の御寺「泉涌寺」
十年以上前からプライベートで付き合いのある住職。

弟弟子に案内をさせるから行ってらっしゃい。
ずっと言ってくれていたのにピンとこないまま。

宗教一家に生まれ、名前もそこにちなんでつけられたと聞いて育った私。

宗教というものに対する人間の「光と闇」を

ずっとテーマとして生きてきたのかもしれない。
目の前にあって見えないもの。

長女の独り立ちのタイミングと同時に「いま」という感覚になった。

奉納するための多面体と、辿ってきた道を確かめるように、

参拝当日への足取りをたどる。
歴代天皇の眠る墓所。

天皇の名のもとに、日本人が大切に繋いできたもの。

場を含めた美しいカタチ。

生きている人間だからこそできる表現。

カタチ、イノチ、コドウ。

 繋げてくださった住職、案内してくださった住職、そして同行メンバーすべてのご縁のある方に、心からの感謝を申し上げます。